よくある質問
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リモートVPNは危険と聞いたけどどうして?

リモートVPNは、安全な通信を実現するための有効なツールですが、使い方によってはリスクも伴います。

リモートVPNのメリットとデメリット

メリット

セキュリティの向上: 公共のWi-Fiなど、セキュリティが不十分なネットワークでも、暗号化されたトンネル内で通信することで、情報の漏洩リスクを軽減できます。
アクセス制限: 特定のユーザーやデバイスだけにアクセスを許可することで、不正アクセスを防ぐことができます。
場所を選ばない作業: オフィス以外でも、まるでオフィスにいるかのように安全に社内ネットワークにアクセスできます。

デメリット・リスク

VPNサービス自体の脆弱性: 利用するVPNサービスにセキュリティの脆弱性があると、攻撃を受ける可能性があります。
設定ミス: VPNの設定を誤ると、かえってセキュリティリスクが高まる場合があります。
無料VPNのリスク: 無料のVPNサービスの中には、個人情報を収集したり、通信内容を監視したりするものがあります。
VPN接続時の速度低下: VPNを経由するため、通信速度が遅くなる場合があります。

リモートVPNを安全に利用するための対策

信頼できるVPNサービスを選ぶ: 無料のサービスではなく、実績のある有料のVPNサービスを選びましょう。
強固なパスワードを設定する: VPNにアクセスするためのパスワードは、複雑で覚えやすいものを設定しましょう。
2要素認証を導入する: パスワードに加えて、別の認証方法(スマートフォンへの認証コード送信など)を導入することで、セキュリティを強化できます。
定期的なソフトウェアアップデート: VPNクライアントやOSのソフトウェアは、常に最新の状態に保ちましょう。
VPNの種類: VPNには、IPsec VPN、SSL VPNなど、さまざまな種類があります。それぞれのVPNの種類によって、特徴やセキュリティレベルが異なります。
公衆Wi-Fiでの利用は慎重に: 公衆Wi-FiでVPNを利用する際は、特に注意が必要です。
VPNのログを定期的に確認する: 不審なアクティビティがないか、定期的にVPNのログを確認しましょう。

PPTPは脆弱?

PPTP (Point-to-Point Tunneling Protocol) は、残念ながらセキュリティ面で多くの脆弱性が指摘されているプロトコルです。そのため、近年ではより安全なプロトコルに置き換えることが推奨されています。

PPTPの脆弱性に関する主な懸念点

認証プロトコルの脆弱性: PPTPで一般的に使用されるMS-CHAPv2認証は、クラッキングの危険性が高く、パスワードが漏洩するリスクがあります。
暗号化の脆弱性: PPTPで使用するMPPE暗号化は、鍵の長さが短く、解読される可能性があります。
中間者攻撃のリスク: 通信経路に攻撃者が介入し、通信内容を傍受したり改ざんしたりするリスクがあります。

なぜPPTPが危険視されているのか?

古いプロトコル: PPTPは比較的古いプロトコルであり、セキュリティに関する研究が進んだ結果、多くの脆弱性が発見されてきました。
セキュリティ意識の高まり: 近年、情報セキュリティに対する意識が高まり、より安全な通信を求めるニーズが高まっています。

より安全な代替プロトコル

PPTPの代わりに、以下のプロトコルが推奨されています。

OpenVPN: オープンソースで開発されており、高いセキュリティ性を誇ります。
WireGuard: 新しいプロトコルで、高速かつシンプルで安全な通信を実現します。
IPsec: 多くのVPNサービスで採用されており、政府機関などでも利用されるほど信頼性の高いプロトコルです。

まとめ

リモートVPNは、適切な設定と利用によって、安全にリモートワークを行うための強力なツールとなります。しかし、安易な選択や設定ミスは、かえってリスクを高める可能性があります。
PPTPはセキュリティ面で多くのリスクを抱えているため、可能な限り避けるべきです。より安全なプロトコルに切り替えることで、情報漏洩のリスクを大幅に軽減することができます。
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DXトレンド編集長
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